【ロフォーテン諸島】冬の旅日記:北極圏で出会った忘れられない景色たち

Scandinavia

こんにちは!サンディエゴ在住、旅行ライターのsoranoです。

前回は、ロフォーテン諸島へのアクセスや費用、冬に訪れる際の注意点などをまとめました。今回は第二弾として、旅日記・エッセイっぽく、実際に巡ったスポットや、その場で感じた空気感をお伝えできればと思います。

前回の記事はこちら

ロフォーテンは、ただの絶景スポットじゃない。
ちゃんと寒くて、ちゃんと不便で。

でもその分だけ、景色も色も空気感も、ずっと記憶に残る場所でした。

1日目

スボルベル|ロフォーテン旅のスタート地点

フェリーで夜22時前に到着したのが、ロフォーテン諸島の玄関口とも言えるスボルベル。

真っ暗な港町に降り立った瞬間、「ついにロフォーテンに着いたんだ…!」とワクワクが止まらず、武者震い。

…なんてかっこいいものではなく、ただただ寒さに耐えられず、ガクガク。そんな中でも動画を回し、楽しそうに「到着〜!」とはしゃぐアラサー。

この後に起こる事件のことなどつゆ知らず。

初日は、夜中についたので、港のすぐ近くにあるホテルへ。宿泊したのはFAST HOTELS Svolvær (ファストホテル スボルベル)

Enjoy Lofoten | Stay at Fast Hotel Svolvær
Fast Hotel Svolvær offers affordable and comfortable hotel accommodation in Lofoten. Free internet access. Our hotel is ...

大人二人で一泊10,000円ほどでした。食事はなしの素泊まりです。このホテル、フロントなどはなく、セルフチェックインのホテル。

ここで事件発生!!

宿泊当日までにメールやSMSでオートロックの暗証番号と部屋番号を教えてもらえるはずだったのですが、何も連絡がないまま共同玄関の目の前で立ち往生。はい。時刻は、夜の23時。

さっきまで海の上、フェリーだったので、ネットがなく、まさか連絡が来ていないなんて思っていなかったんですよね。

このまま野宿かな〜なんて呑気に考えていたら、夫が国際電話を駆使して連絡をとってくれて、なんとか暗証番号と部屋番号をゲット。旦那よ、ありがとう。

お部屋は綺麗だし、広々としていたし、大満足。夜ご飯はフェリーで済ませていたので、あとはシャワー浴びて眠るだけ。

2日目

AVISで足をゲットしていざ出発!

スボルベルはロフォーテンの中では栄えている方で、スーパーやレストラン、レンタカー会社(AVIS)まで揃っていて不自由なく過ごせました。「秘境すぎると不安…」という人でも安心して泊まれる場所。今回、最初と最後の2回スボルベルに泊まりましたが、拠点としてかなり使いやすかったです。

2日目は、AVISでレンタカーを借りていざ出発!(ちなみになぜかアップグレードしてくれて、借りた車はSUV!予約時間から手続きに1時間くらいかかったけど(笑))

Linken|40分で見られる絶景

スボルベルの観光案内所にいたお姉さんが勧めてくれたLinken。「冬でも30分くらいで簡単に登れる」と聞いて挑戦しました。軽い丘くらいを想像していたのがいけなかったのか、普通にキツかった。

地味に急だし、なんなら軽く雪道だし、途中で「これ本当に30分で登れる?」と案内所のお姉さんを疑ってしまいました。

でも、登り切った瞬間、「これは、来てよかった」と思える景色が広がっていた。雪を被った鋭い山々。眼下に広がる港町。異国どころか、異世界に迷い込んだかのような気持ちになりました。

実際登りにかかった時間は約40分。良い運動。

帰り道、猫ちゃんにも会えてハッピーな気持ちになれました。

夏はあちこちハイキングやトレッキングがあるのですが、冬はなかなか登れるコースがないので、冬にロフォーテンに行くなら行ってみてもいいかも。体力と時間も要注意ですが。

レクネス方面へドライブ&写真撮影

これといって有名スポットに行ったわけではないのですが、ドライブしていると、とにかく右も左も、前も後ろも、絶景だらけ。名もなき池や突然現れる山々に感動して、つい路肩に車をとめて写真撮影しちゃう。車が全然進めない。
どこを切り取っても絵になるので、時間が溶けていくようでした。

ちなみに、レクネスは、想像していたよりずっと“普通に暮らせそうな町”でした。スーパーもレストランもガソリンスタンドもあって、人も多い。空港まであるので、「ロフォーテン移住しました」系YouTubeの意味がちょっとわかった気がする。

レイネの夜景に挑戦

この日の夜はロフォーテンで一番人気のフォトスポットと言っても過言ではないレイネという町まで行き、夜景の撮影を試みました。あわよくば、オーロラとレイネという最強コンビネーションで撮影できないか…と。

そんな淡すぎる期待は、案の定無惨に散って、オーロラは見れず。もはや嵐のような強風で、ブレブレ。オーロラどころか夜景すら撮れず、数分で退散。

スタムスタンド|「何もない」がちゃんとある町

2泊目に泊まったのは、スタムスタンドという町。

先に言います。
本当に何もありません(笑)

レストランもカフェもない近くにあったのはCoopだけ。

静かで、人も少なくて、外を見ると雪と海しかない。
便利なものが少ない分、景色とか空気をちゃんと感じられる場所でした。

宿泊したホテルはこちらのLive Lofoten Hotel(リブ ロフォーテンホテル)

Hotel and activities in Lofoten | Live Lofoten AS
Lofoten offers accommodation as well as a wide array of activities and excursions in Lofoten. We at Live Lofoten want yo...

大人二人、素泊まりでの宿泊で15,000円ほどでした。

初日とは違い、入館はできた。
しかし、ロビー含め、ホテル内に人が一人もいない。
フロントにあったベルを押しても誰も来ない。

しかも、ベルの横に貼られていた連絡先は、まさかの“現在使われておりません”
ということで、我々には打つ手なし。

しかし!腹が減っては戦はできぬ、ということで。

ひとまず、ロビーにホテルの人が帰ってくることを願って、近所のCOOPに夜ご飯の調達へ向かいました。
レジのおじさんが、絶望している私たちに「どうした?観光?」なんて話しかけてくれなかったら、今度こそ野宿していたかもしれません。

COOPのおじさまが私たちの事情を知って、自身のスマホでホテルに電話をかけてくれて、ホテルの方が今から行くとのこと。
Thank you so much!!! COOPのおじさま!!!
もう一生足向けて寝られないよ!!!

ということで、二日目も無事にチェックインできました。

3日目

観光最終日は、島の最南端を目指してドライブ。モスケネス島方面へ

Haukland Beach|冬でも信じられない海の色

ロフォーテンって、山の印象が強かったんですが、海もすごかった。Haukland Beachの海、冬なのにエメラルドグリーンなんです。

しかも周りは雪山。
情報量がおかしい。

近くの丘を登って上から見たんですが、「いや…これ夏どうなっちゃうの?」という気持ち。

寒すぎて長居はできずでしたが、とても綺麗な景色に出会えたので、ここは冬でもぜひ行ってほしい場所です。夏は海水浴とかできるのかな。

ロフォーテンの自然の色彩感覚って、日本ではなかなか見ない組み合わせで新鮮でした。

Å(オー)|地球の端っこみたいな場所

E10というロフォーテンを貫く一本道。その終点にあるのがÅ(オー)です。
つまり、車で行けるロフォーテンの最南端。

マスタードイエローの建物。
ポツポツと散見される紺色の屋根の赤い家。
人も全然おらず、不思議なくらい静かでした。

私たちは、せっかくだから最南端まで行きたいと思い、目指しましたが、観光スポットという感じではないので、時間があればでもいいかも。

ここは最南端だから、道路の終わりがある。
ほんとうに、突然プツッと世界が途切れるみたいに。

そこから少し歩いて海を見に行ったとき、生まれて初めて思いました。

「地球の端っこに来た」と。

少し不気味で、少し怖い。

そして、金色の海と空がただひたすらに美しい。
その感覚がなぜか忘れられない。

綺麗な景色って、必ずしも“癒し”だけじゃないんだなと思いました。

レイネ|曇天のなか、青空が見えた瞬間

ロフォーテンで一番有名な景色といえば、レイネ。世界で一番美しい町と称されるレイネは、ロフォーテンに行ったら必ず訪れてほしい場所です。

私たちのロフォーテン観光に費やせた時間は三泊四日。そのうち観光に割ける時間は、丸二日間のみ。なのに終始曇天。たまに雨が降るような、決していい天気とは言えない気候だったので、美しいレイネを見るのはかなり絶望的な状況でした。

ダメ元で向かった世界一の町。

しかし、なんと、レイネに着いた瞬間、突然雲間から太陽の光が差し込み、青空が!!

この光景は、生涯忘れない。

海に浮かぶ山の頂。
静かな港に並ぶ赤い家々。
真っ白な雪が全てを覆う。

音が遠のき、何も言葉がいらなくなる。

あの瞬間のレイネは、今まで見たどんな景色とも違っていました。

駐車場があるので安心ですが、やっぱり観光客はかなり多め。タイのツアー客がたくさんいて、「こんな北の果てまで来るんだ…!」とちょっと不思議。

レイネからスボルベル方面への帰り道、レイネの街外れの景色も絶景でした。ロフォーテンの海の美しさが際立つ。

Restaurant Kjøkkenetで鱈料理

ロフォーテンといえば鱈。
街中にも干し鱈用の竿がたくさんあり、独特の景観になっています。

冬だったからか、実際に干している光景は見られなかったのですが、レストランでいただくことができました。

Restaurant Kjøkkenetでは、さまざまなロフォーテンの料理をいただくことができ、特にふわふわで旨みがギューっと凝縮された鱈は絶品でした…!人生で食べた鱈で圧倒的に一番おいしかった。店内の雰囲気もとてもよく、ローカル感とオシャレな雰囲気のバランスが絶妙でした。 ロフォーテンに住むおばあちゃんの家に遊びに来たような、ちょっと特別なディナーを嗜んでいるような。

スボルベルに宿泊の際はぜひこちらのレストランで鱈料理を味わってみてください。

最終日の宿泊は、こちら。大人二人、朝食付きで12,000円ほどでした。Marina Hotel Lofoten(マリーナホテル ロフォーテン)

Marina Hotel Lofoten - Lofoten.com
Marina Hotel Lofoten is a self-catering hotel with breakfast included in the price.

ここもセルフチェックイン。
はい、本日ももちろん無事にチェックインなんてさせてくれない。

コードが届いていない!!なんてこった!!
しかし我々の焦る気持ちは、二日前に捨ててきた!

またか〜という余裕の笑みを湛え、国際電話を駆使してコードを聞き出すことに成功。もちろん夫が。あっさりチェックイントラップを潜り抜けることができました。

というわけで、三泊四日、全てのホテルでチェックイントラブルありのロフォーテンでしたが、初日と三日目の原因は完全にネット。Wi-Fiも借りていかず、e-SIMもなかったので、ホテルや公共のWi-Fiをお借りする生活をしていたんですね。

だからSMSで届くはずのコードが届かなかった。
つまり、海外旅行に行くときはネット環境をしっかり整えましょう

特にロフォーテンでは。

今日の旅色|ロフォーテンは“空気”を感じる場所

ロフォーテン諸島は、観光地として便利とは言えません。

移動は大変だし、天気も気まぐれ。
トラブルだって当たり前。
冬は特に、「思い通りにいかない旅」になることも多いと思います。

でも、その不便さ込みで、ちゃんと心に残る景色や思い出がありました。

どれだけ写真を撮っても、思い出すのはやっぱりその時の“空気”。
冷たい風とか、静けさとか、「ここまで来たんだ」という感覚とか。

ロフォーテンは、そんな旅をしたい人にぴったりの場所でした。

今日の旅色は、藍鉄色

何度も藍にくぐらせる深い藍色。
冷たい風と、曇り空の海。そして、地球の端っこ。
静かで厳しいのに、なぜか何度も思い出してしまう北の色。

このブログに載っている写真はiPhone15とCanon EOS 6D MarkⅡで撮影しています。

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2024年からアメリカのカリフォルニア州にあるサンディエゴで、夫と二人で暮らしています。

日本では、獣医師として関東の病院に勤務していました。現在は、トラベルライターやコピーライターとして多数のメディアで執筆中!

このブログでは、アメリカの観光地を中心に、日本やほかの海外についても書いているので、参考になったら嬉しいです。

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