こんにちは!サンディエゴ在住、旅行ライターのsoranoです!
今回は、アメリカに住んでいる間に必ず訪れたいと思っていた「イエローストーン国立公園(Yellowstone National Park)」を旅してきたのでまとめてみました!迫力ある間欠泉や虹色の熱水泉、名前の由来になった黄色の岩壁…。魅力がたっぷり詰まったこの場所は、奇跡が作り出した自然の宝庫でした。
ぜひ死ぬまでに訪れてほしいスポットなので、この記事を参考に行ってみてください!
- イエローストーン国立公園ってどこにあるの?どんなところ?
- イエローストーン国立公園の歴史
- イエローストーン国立公園の魅力
- イエローストーン国立公園の観光スポット総まとめ
- マンモス・ホットスプリングス(Mammoth Hot Springs)
- アンディーン滝(Undine Falls)
- ラマー・バレー(Lamar Valley)
- タワー・フォール(Tower Fall)
- イエローストーン湖(Yellowstone Lake)
- ウエスト・サム・ガイザーベイスン(West Thumb Geyser Basin)
- ヘイデンバレー (Hayden Valley)
- グランドキャニオン・オブ・ザ・イエローストーン(Grand Canyon of the Yellowstone)
- ミッドウェイ間欠泉地帯(Midway Geyser Basin)
- オールド・フェイスフル・イン(Old Faithful Inn)
- オールド・フェイスフル(Old Faithful)
- キャッスル・ガイザー(Castle Geyser)
- そのほかの人気スポット
- モデルコース(2泊3日の旅)
- 旅のポイント・注意点
- 「生きている地球」と出会う旅に出かけよう
イエローストーン国立公園ってどこにあるの?どんなところ?
アメリカのワイオミング州、モンタナ州、アイダホ州の3州にまたがる広大なイエローストーン国立公園。面積は約9000平方キロメートルにもおよび、なんと北海道より広いんです!

(引用:アメリカ合衆国国立公園局 / イエローストーン国立公園 公式地図PDF)
旦那に言われて本当だ!と驚いたのですが、園内には「Grand Loop Road」と呼ばれる8の字型の舗装道路が走っていて、上の円をアッパーループ(upper loop)もしくはノースループ(north loop)と呼び、下の円をロウアーループ(lower loop)もしくはサウスループ(south loop)と呼ぶんだとか。園内の端から端まで移動するとなると数時間かかるので、観光したいスポットはしっかりピックアップして、効率よく回れるルートをあらかじめプランニングしておくのがおすすめですよ!
イエローストーン国立公園の歴史
ここで歴史もちょこっとご紹介します。
実はこの国立公園、1872年にアメリカで、そして世界で初めて国立公園に指定された場所なんです。その後、1978年には最初に登録されたユネスコの世界遺産のひとつにも選ばれました。

ちなみに、そんなイエローストーン国立公園ですが、実は1995年から2003年にかけて危機遺産リストに登録されていた時期があるんです。
きっかけは、園内の川の上流域で本格的な鉱物資源の調査が始まったこと。これにより周囲の生態系に悪影響が及ぶ可能性があるとされ、世界遺産としての価値が脅かされてしまったんですね。

ですが、環境への影響を最小限に抑えるための対策が取られ、無事に危機遺産リストからは除外されました!もし改善が見られなければ、最悪の場合、世界遺産の登録自体が取り消されていたかも…!
豊かな自然を未来につないでいくためにも、「自然の中に人間がお邪魔している」という意識を持って、ゴミを持ち帰る、野生動物に近づきすぎない、など、小さなことから気をつけていきたいと思います。
イエローストーン国立公園の魅力
この場所がなぜこんなに美しいのか…それは、地中深くに「巨大カルデラ(スーパーボルケーノ)」が眠っているから。地球の内側から湧き上がるそのエネルギーによって、間欠泉や熱水泉、蒸気孔などがそこかしこに現れているんです。

火山地帯ならではの地形に加えて、黄色い岩壁を流れ落ちるダイナミックな滝や、気が遠くなるような年月をかけて形づくられた石灰棚など、思わず見入ってしまう絶景がたくさん!!その光景は、まさに“地球が生きている”という鼓動が感じられるような絶景で、ため息が出るような最高の体験になりました!
でも、イエローストーンの魅力はそれだけじゃありません!

園内には、多種多様な野生動物たちにも出会えます。バイソン(アメリカではバッファローとも呼ばれています)にエルク、グリズリーベアにヘラジカ、そしてなんとオオカミまで…日本じゃ出会えない動物たちに出会えて大興奮でした!
イエローストーン国立公園の観光スポット総まとめ
イエローストーン国立公園はとにかく広いので、どこに行きたいかチェックしておきましょう!!ここでは、イエローストーンの観光スポットを私が巡った順番にまとめました!おすすめ度を星でつけたのでご参考まで!
☆:時間があれば寄りたいスポット
☆☆:寄っておきたいスポット
☆☆☆:絶対に行ってほしい必見スポット
マンモス・ホットスプリングス(Mammoth Hot Springs)
階段状に広がる石灰棚は、まるで別世界の風景
おすすめ度:☆☆☆

温泉の成分が長い年月をかけて作り出した石灰棚は不思議な魅力が詰まっており、別世界にいるような気分になります。場所によってはオレンジやブラウンの色味も混ざっていて、歩いているだけでパワーをもらえる場所です。日によって湯気の立ち方や色合いが違うのもおすすめポイント!
アンディーン滝(Undine Falls)
道路沿いから気軽に見られる、落ち着きのある三段滝
おすすめ度:☆

マンモス・ホットスプリングスから出発したドライブ中に立ち寄れる絶景スポット。高さ約20メートルの三段滝で、優しく落ちていく滝を眺めていると穏やかな気持ちになります。ちょっとした休憩にぴったりの立ち寄り場所なのでもし時間があったら立ち寄ってみてくださいね。
ラマー・バレー(Lamar Valley)
野生動物たちの楽園!運が良ければオオカミにも…?
おすすめ度:☆☆

このラマバレーは、野生動物と出会える確率が高い場所。ここでは、バイソンがあちこちで草をはむ姿を見ることができたり、双眼鏡を手にした人たちがクマやオオカミを探していたり。私も車の目の前をバイソンが横切っていく姿をみつことができました!サファリ気分で観察を楽しんでみてください!
タワー・フォール(Tower Fall)
切り立つ崖から勢いよく流れ落ちる、隠れた名瀑
おすすめ度:☆

約40メートルの高さから、岩の合間を縫うように流れ落ちる滝。アクセスしやすい割に、静かに楽しめるのがうれしいところ。絶景の宝庫であるイエローストーン内にあるせいで、あんまり目立ってないけど綺麗な滝でした!(笑) 紅葉や朝焼けの時間帯にはとくに美しいそうです。
1日目の宿泊場所はグランドビレッジキャンプ場でした。共同シャワーやコインランドリーもついているキャンプ場で快適に過ごしました。

イエローストーン湖(Yellowstone Lake)
標高2,300mの場所に広がる、まるで天空の湖
おすすめ度:☆☆

公園の南側に位置するイエローストーン湖は、透明度の高い水面が静かに広がる神秘的な湖。周辺にはピクニックやボート、カヤック体験ができる場所もあり、間欠泉や火山地帯とはまた違った静謐な美しさを感じました。
ウエスト・サム・ガイザーベイスン(West Thumb Geyser Basin)
湖のすぐそばに湯けむり…?幻想的な湖畔の間欠泉地帯
おすすめ度:☆☆☆

イエローストーン湖のほとりにあるユニークな間欠泉地帯。見たこともないような碧色の熱水泉「アビスプール」や「ブラックプール」、湖の中にぽっかり開いた釜のような「フィッシング・コーン」など、まるで湖と地熱が融合した不思議な風景が楽しめます。イエローストーンで個人的に一番楽しかった&感動したお気に入りスポットなのでぜひ行ってみてください!
ヘイデンバレー (Hayden Valley)
空が映る湖と清々しい平原で深呼吸を!
おすすめ度:☆☆☆

季節によっては花々が咲き、空を写す池や湖が輝き、雲のかげが大地を滑る美しい光景を眺められるスポット。ラマバレー同様、野生動物との出会いがグッと増えるヘイデンバレー。思わず深呼吸したくなるような光景とともに、野生動物たちを見逃さないように要チェックです!ラマバレーよりも湖があって好きだったので、こちらを星3つに。時間がなければ、ラマバレーかヘイデンバレーのどちらかに行ければOKだと思います。
グランドキャニオン・オブ・ザ・イエローストーン(Grand Canyon of the Yellowstone)
迫力満点の滝と黄色い渓谷に心を奪われる
おすすめ度:☆☆☆

園内を流れるイエローストーン川が長い年月をかけて削った大渓谷。その岩肌は名前の由来にもなっている黄色で、とっても印象的。特に「ロウアー滝」は落差がなんと約94メートルもあり、ビューポイント「アーティスト・ポイント」からの眺めは、これぞイエローストーンという景色が広がっていて最高でした!
ミッドウェイ間欠泉地帯(Midway Geyser Basin)
絶景スポットでおなじみのグランド・プリズマティック・スプリング!
おすすめ度:☆☆

大きな熱水泉「グランド・プリズマティック・スプリング」は、真上から見ると虹のようなグラデーションが美しいと人気のスポット。イエローストーンの顔とも言える場所なので、初めて訪れる時には特に立ち寄りたい場所です。とはいえ、想像よりも虹色感は薄く、ちょっとがっかりしたスポットでもあるので星は2つ。遊歩道も整備されていますが、少し離れた高台の展望トレイルもあるので一眼見ておきましょう!
オールド・フェイスフル・イン(Old Faithful Inn)
歴史あるロッジでタイムスリップ気分を味わって
おすすめ度:☆☆☆

1904年に建てられた、国立公園内でも屈指の名建築。2日目はこちらに宿泊しました。巨大な時計台や木の温もりを感じるロビー、アンティークな照明は、まるで童話に出てくる山小屋のよう。宿泊しなくても、ぜひロビーだけでも立ち寄ってほしい場所です。間欠泉を望むテラス席も人気です。
オールド・フェイスフル(Old Faithful)
一番人気の間欠泉!噴き上がる姿は圧巻
おすすめ度:☆☆☆

イエローストーンを代表する間欠泉。およそ90分ごとに高さ30〜50メートルもの熱水を勢いよく噴き上げる姿は、まさに地球の鼓動を感じる瞬間。すぐ近くにあるビジターセンターでは噴出の予測時間も表示されているので、タイミングを見計らって待ってみてくださいね。
キャッスル・ガイザー(Castle Geyser)
ゴツゴツした外観が魅力的な間欠泉
おすすめ度:☆

その名のとおり、お城の塔のようなごつごつした外観が特徴の間欠泉です。オールド・フェイスフルの近くにあり、徒歩で気軽に立ち寄れるのも嬉しいポイント。時間があればよってみてくださいね。
そのほかの人気スポット
ここからは私は立ち寄れなかったけど人気のスポットをご紹介します。おすすめ度は付けられませんが、参考にしてみてください。
ノリス・ガイザーベイスン(Norris Geyser Basin)
地球のエネルギーが溢れ出す最も活動的なエリア
イエローストーンで最古かつ最も不安定な地熱地帯と言われています。白く乾いた大地に、色とりどりの熱水が点在し、絶えず変化している様子を見ることができるんだとか。世界最大の間欠泉「スティームボート・ガイザー(Steamboat Geyser)」もここにあり、運が良ければ大噴出も見られるかも!
ボイリング・リバー(Boiling River)
温泉と川が混ざり合う、自然のジャグジー体験
私たちが行ったときは立ち入り禁止になっていて行けませんでした。実は、イエローストーンで唯一、公式に入浴できる場所なんです。熱水が川に注ぎ込むことでちょうどよい温度になり、天然の温泉プールになっているらしいです。入ってみたかった…残念!
ルーズベルト・アーチ(Roosevelt Arch)
旅の始まりにも終わりにも立ち寄りたいスポット
モンタナ州ガーディナー側、北の入口に立つ立派な石造りのアーチ。ここからイエローストーンの公園内に入園したのですが、深夜だったので見えず、気が付かず。あとで有名な人気スポットだと知り、後悔したのでぜひ寄ってみてください。「For the Benefit and Enjoyment of the People(人々のため、楽しみのために)」という刻印がある国立公園の精神を象徴するモニュメントです。
ペインテッド・ポット(Mud Volcano)
ぶくぶく音を立てる泥の火山
ここはイエローストーンの中でもちょっとユニークなエリア。熱水と泥が混ざり合って、ぶくぶくと泡を立てながら噴き出している様子を見ることができます。道路で近くを通っただけでしたが、周辺には硫黄のにおいが漂い、五感で楽しめる不思議なスポットです。
ビスケット・ベイスン(Biscuit Basin)
色とりどりの熱水泉が並ぶ、歩きやすさもうれしい穴場エリア
オールド・フェイスフルの近くにある、手軽に楽しめる小さな間欠泉地帯。名前の由来になった「ビスケット・ポット」はすでに崩れてしまっているそうですが、それでもこのエリアでは美しいブルーの泉やポコポコと湧く間欠泉がみられるそうです。
モデルコース(2泊3日の旅)
初日が夜に着いたので、その日は観光できず。観光に費やしたのは2泊3日でした。結構スポットを詰め込んだので、参考になるかわかりませんが、我が家のイエローストーンでの旅程をまとめてみます!
日程 | 観光ルート |
---|---|
0日目 | 22時イエローストーン到着 マンモスホテル 宿泊 |
1日目 | ビジターセンター → マンモス・ホットスプリングス → ランチ → アンディーン滝 → ラマー・バレー → タワー滝 → グラントキャンプグラウンド 宿泊 |
2日目 | ビジターセンター → ウエスト・サム・ガイザーベイスン → ハイデン・バレー → グランドキャニオン・オブ・ザ・イエローストーン → グランド・プリズマティック・スプリング → オールド・フェイスフルイン 宿泊 |
3日目 | オールド・フェイスフルイン → オールド・フェイスフル → ビジターセンター → キャッスルガイザー → グランドティトン国立公園へ |
所要時間は、2泊3日から3泊4日!!
園内はとにかく広いので、1日で行こうなんて考えていたら到底無理です!主要なスポットだけだとしても、2泊3日は必要。3泊4日以上あればゆっくり見られると思いますが、私たちのほぼ2泊3日の旅程でも十分満喫できました〜!
旅のポイント・注意点

- 宿泊予約は早めに!
ハイシーズン(6〜8月と言われてます)の公園内のホテルやロッジ、キャンプ場は数ヶ月前に満室になることも! - 服装は重ね着できるものがおすすめ!
朝晩は10℃以下、日中は30℃近くなる日もあります。寒暖差が大きいので重ね着できるようにパーカーやカーディガンがあると良いです。 - 歩きやすい靴も必須
駐車場からビューポイントまで近いスポットが多いですが、観光スポット自体が多く、結構歩くので歩きやすい靴がおすすめ。今回私が訪れたスポットなら、木道など整備されている道が多かったので、トレッキングシューズまでは必要ないと感じました。 - 食料・飲料の準備
公園内は売店が少なく、価格も高め。軽食やスナックを用意しておくと安心です!我が家は、サンドイッチやおにぎりを持参しました! - 野生動物には近づかない!
クマやオオカミ、バイソンなど要注意!!安全な距離を保ち、決してエサを与えないようにしましょう。
「生きている地球」と出会う旅に出かけよう

広大な土地だけあって、いろいろな顔を見せてくれるイエローストーン国立公園。ただの絶景スポットではなく、地球の鼓動、自然の摂理、命のつながり…そのすべてを感じられる場所でした!日々の喧騒から離れ、自然と向き合う時間が心にどれだけ豊かさをもたらしてくれるのかを、私はこの旅で思い出しました。
皆さんもぜひ、大地の息吹を感じに、イエローストーンへ旅してみてくださいね。
このブログに載っている写真はiPhone15とCanon EOS 6D MarkⅡで撮影しています。
sorano
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