【カールズバッド洞窟群国立公園】見どころや予約方法の解説&徹底レビュー!

カールズバット アイキャッチ アメリカ

こんにちは!サンディエゴ在住、旅行ライターのsoranoです!

アメリカのニューメキシコ州にあるカールズバッド洞窟群国立公園(Carlsbad Caverns National Park)は、世界最大級の鍾乳洞群で、1995年に世界遺産に登録された観光地。サンディエゴから遠路はるばる行ったので、予約が必要なことや見どころ、注意点など、ぜひ参考にしてみてください。

2024年11月下旬に夫と二人で行ってきたので、季節も合わせてご覧ください!

入場方法は?予約は必要?

まずは入場方法をチェック!

カールズバット洞窟群国立公園(以下、カールズバッド)は、予約が必須です!前日までに予約しておきましょう。一応、当日予約も可能…ですが、入場時間が決まっているので当日予約はかなりリスキー。

カールズバット国立公園看板

私たちが平日の9時に着いた時点で、当日予約は14時30分以降のものしかありませんでした。

ちなみに私は予約が必要なことを知らず、旦那が気づいてくれてなんとか購入成功!(笑) 2日前に、朝の8時30分から入れるチケットをwebでゲットしたので、平日のオフシーズンなら直近でも購入できる可能性は高いです!(でも、マネしないで計画的に!笑)

30日前から、こちらのカールズバッドの公式サイトで購入できます。

予約手数料がかかりますが、一人、1ドルです!安い!!

ツアーも人気で参加してみたかったのですが、もう完売していたので断念。(レンジャーによると、3日前には完売していたらしいので、我々は全くもって望みなし笑)ツアーでは、普通の見学ルートでは入れない場所に連れて行ってくれるんだとか!探検家みたいで、ワクワクしますね〜!

カールズバット レセプション

カールズバッドは年間パスポートを提示する入場ゲートはなく、ビジターセンターに直接アクセスします。

ビジターセンターに入ると右手にレンジャーさんがいるレセプションがあるので、受付を済ませましょう。入場料もここで支払います。大人一人、15ドルです。

アメリカの国立公園の年間パスポートを提示すれば、無料で入場することができます!

年パスについて詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてださい↓

出発前の注意事項

カールズバット地図

カールズバッドは全体の大きさが、245kmの長さ地下489mの深さという世界最大級の洞窟ですが、実はエレベーターがあるんです!文明の利器を使って、一気に地下の「ランチルーム」と呼ばれるエリアまで行くことも、地上のビジターセンターまで帰ってくることもできます。

私たちは自力でくだって、帰りはエレベーターで上がってくることにしました。

カールズバットエレベーター

ビジターセンターのリザベーションの奥にある「Natural Entrance」から一旦外に出て、洞窟の入り口に向かいます。

と、その前に、洞窟に入る前にレンジャーから簡単なガイドがありました。

洞窟内には食べ物やジュースの持ち込みは禁止のようです。味のついていない水のみ、持ち込み可能で、洞窟内で飲んでOKとのこと。洞窟の生態系を壊す恐れがあるのだそうです。

カールズバット エントランス

また、洞窟内での三脚の使用は禁止。また、トレッキング用のスティックや杖などの使用も原則禁止されています(医学的に必要な場合は例外)。さらに、大きすぎるリュックも禁止。いわゆるバックパックですね。背負った時に腰と肩の間に治るサイズじゃないとダメだそうです。

また、洞窟内はトイレが限られています。ランチルームの1箇所のみなので、洞窟に入る前に済ませておきましょう。

注意事項はカールズバッドの公式HPにも載っています。貴重な鍾乳洞を守るためなので、事前に禁止事項を確認しておきましょう。

いざ、カールズバッドの洞窟の中へ!

お待たせしました!!やっと洞窟の紹介です!

洞窟内は年中13℃に保たれているそうなので、防寒着が必要です。私は厚手のトレーナーとジーパンで挑み、持っていたマウンテンパーカーの出番はありませんでしたが、カーディガンやパーカーなどの上着を持っていると安心です。

Natural Entrance Route

片道 1.25マイル(2km)/標高差 750フィート(245m):徒歩1時間

洞窟の入り口から洞窟の奥へと降っていくトレイルです。

衝撃的だったのが、洞窟の入り口の匂い…。動物の糞尿なのか、目にしみるほどの刺激臭…!「洞窟内ずっとこの匂いなのかな」「引き返そうかな」と真剣に考えるレベル。

カールズバット 洞窟入り口

でも、入り口を過ぎたら刺激臭は嘘のようになくなり、洞窟特有のじめっとして、湿気を含んだような匂いになりました。(なんか臭そうですが、全然臭くなかったのでご安心ください!笑)

写真のように洞窟内から入り口を振り返るととても神秘的。ワクワクしてきました!!

カールズバット入口を振り返る

トレイル中は、緩やかだったり急だったりしながら基本的にはくだりが多いですが、地味に上りもあって予想より結構ハードでした。息が切れるほどではないですが、ところどころで休憩をとりながら楽しむのがおすすめです。

カールズバット 洞窟内

このトレイルの見どころは、洞窟が下へ下へとどこまでも続いていくかのような未知の光景。大冒険みたいでワクワクする気持ちが掻き立てられますよね〜!

カールズバット 鯨の口

そのほか、「Whale’s mouth(クジラの口)」という名前の鍾乳石や「Iceberg Rock(氷山の岩)」という洞窟の天井が抜けて落ちてきた大きな岩を見ることができます。

道中に鍾乳石はたくさんありますが、見どころが満載というより洞窟内のトレイルを楽しみたい方向けのコースという印象でした。

Big Room Route

一周 1.25マイル(2km):徒歩1時間30分

エレベーターで洞窟内に降りてくると、ランチルームというところに着きますが、そこからほど近くに「Big Room Route」のスタート地点があります。一周、約1時間30分かかりましたが、途中で帰り道に合流できる場所があるので、時間がない場合は45分くらいでも見られると思います。

カールズバット トレイル地図

Natural Entrance Routeよりも、こちらのトレイルの方が鍾乳石を堪能できます。巨大な鍾乳石が並び、まさに異世界でした。

どっちが上か下かわからなくなるような不思議な感覚。

カールズバット鍾乳石③

なんだか、深海にいるみたい。

…遥か昔は珊瑚礁だったらしく、あながち間違いではないのかもしれないですね。

カールズバッドの歴史についても、この記事の最後の方にまとめたので興味があったらぜひ見てみてください!

カールズバット トド鍾乳石

大小さまざま、ユニークで奇妙な形の鍾乳石が点在しています。

トドに似ている鍾乳石を発見。

カールズバット モンスター鍾乳石

こちらはモンスター(笑)

カールズバット 鍾乳石④

このトレイルでは、鍾乳石をたくさん見ることができました。迫力のあるスケール感と、神秘的な鍾乳石に大満足。

地球が作り出した歴史を考えると、感慨深い気持ちになります。

カールズバット 鍾乳石⑤

こちらの「Big Room Route」は、ほとんど標高差がなく、体力的なキツさは感じませんでした。ただ、地面が濡れていて滑りやすくなっているところが結構あったので、歩きやすいスニーカーや滑り止め付きの靴などがおすすめです。

再びビジターセンターへ

エレベーターで地上のビジターセンターに戻ってくると、異世界から現実世界に戻ってきた主人公のような気持ちに。洞窟の中で危険なんて感じなかったくせに、無事に生還できた喜び?達成感?謎の高揚感がありました!

カールズバット 地下のエレベーター

ビジターセンターには2つのショップがあり、大きい方は入り口のすぐ左手に、小さい方はレセプションの先にあります。

この小さいショップの目の前にエレベーターがあり、大冒険のあとにはショッピングタイムが始まります。2つのショップで売っているものが違ったので、どちらも寄っておくのがおすすめ!(余談ですが、国立公園のスタンプを集めている方は、小さい方のショップにありましたよ〜)

カールズバット ショップ

上の写真は小さい方のショップです。

大きなショップの先には、フードコートがありました。タコスやシチュー、ピザなどのフードメニューや、サンドイッチなどの軽食、コーヒーやジュースなどのドリンクメニューなど充実!お昼時だったからか、割と混雑していました!(この周辺にレストランはないから食べるならここがいいのかも…)

カールズバット フードコート

そういえば、このレストランとは別に、洞窟内の地下にも小さなレストランがあり、金〜日曜限定で営業しているそうです。私が行ったときは平日だったので、やっていませんでした。残念…!

カールズバッド洞窟群国立公園の歴史

ここまで読んでいただいてありがとうございました!

こんな光景見てみたい!と思ったら、もう少し詳しく知りたくなりませんか?私は無知のまま行ったので、もっと調べてから訪れていたら見方が違ったな〜と後悔…!

散策中、この世界最大級の洞窟群の歴史に興味が湧き、どうやってできたのか疑問に思ったので調べてみました。

カールズバット鍾乳石①

さかのぼること、2億6500万年。海だったこの地には珊瑚礁が広がっていました。

ある時、断層運動と地殻の圧力によって石灰でできている珊瑚礁が隆起し、石灰層を形成しました。さらに、この地には石油鉱床があり、地面に含まれていた硫化水素が、雨水を介して酸素と化学反応を起こしました。

そして、硫化水素は硫酸になり、この強力な酸が石灰層を溶かしたことで、巨大な洞窟ができたそうです。

硫酸が洞窟形成に関与しているのは珍しいそうで、現在でもわかっていないことも多く、研究が進められています。

カールズバット鍾乳石②

ちなみに洞窟が最後にできたのは400万年から600万年前とされており、現在は硫酸による侵食活動は落ち着いているそうなのでご安心ください(笑)

硫酸が石灰を溶かした時の副産物として石膏(硫酸カルシウム)ができたので、カールズバッドの洞窟の中には多くの鍾乳石があります。

いくつもの奇跡が積み重なり、自然が悠久の時を経て創り上げた神秘的な光景ですね。

おまけ>>コウモリの飛翔シーズンは?

カールズバッド、実はコウモリの飛翔が有名なんです。

5月下旬から10月中旬まで、無料の「Bat Flight Program」が開催されます。

私は11月下旬に訪れたため、見ることはできませんでした。

カールズバット コウモリが飛び立つ洞窟入口

その期間中は、毎日夕暮れ時に、この洞窟の入り口から飛び立つメキシコオヒキコウモリを見ることができます。

なんとその数、何十万匹!

鳥肌が立つような恐ろしい光景も、海外ならではの体験ですよね。機会があったら行ってみたい!

カールズバッドで異世界に冒険に出かけよう!

カールズバット 鍾乳石⑥

暗い洞窟の中に足を踏み入れると、そこには長い年月が創りだした自然の神秘が詰まっていました。

息を呑むような美しさ、とはまた違う、不思議で圧巻の絶景。異世界のような洞窟を出て現実世界に戻っても、しばらく抜けない浮遊感と高揚感。空気感や静けさ、スケール感など、感じたことのない感覚が今も忘れられません。

写真では伝えきれない魅力を、ぜひ体験しに行ってください。

このブログに載っている写真はiPhone15とCanon EOS 6D MarkⅡで撮影しています。

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